副業としても本業としても人気の高いWebライター。最近はWebライターになりたい人も増えていて、それだけに競争が激しくなっている業界です。また、そのせいもあって、Webライターは稼げる人と稼げない人がはっきり分かれる業界でもあります。毎月何十万円と稼いでいる人がたくさんいる一方で、労力の割に全然稼げないと諦めてしまう人も少なくないのです。
それでは、稼げるライターと稼げないライター、いったい何が違うのでしょうか?
そして稼げるライターになるには、どうすれば良いのでしょうか?
結論、稼げるライターと稼げないライターの違いは、「一人のフリーランス(≒経営者)として、自覚を持った行動と考え方ができているかどうか?」これに集約されます。本業だろうと副業だろうと、ちゃんと稼いでいるライターは、フリーランスとしての働き方と考え方が身についているのです!
Webライターのほとんどは、会社勤めのサラリーマンではなく、業務委託によって仕事を受注するフリーランス(個人事業主)です。サラリーマンのように勤務時間に対してお金が発生するのではなく、成果物(=記事)や取引内容によって評価されます。これはたとえ副業であっても同じことで、会社員やパート、アルバイトとは根本的に違うのです!
そんなWebライターとして稼いでいくためには、仕事を発注してくれるクライアントに貢献して、満足してもらうことが不可欠です。もちろんそのためには納品する記事のクオリティを高める必要がありますし、納期を守ることやスムーズなコミュニケーションも大切です。
ですが、「稼げるライター」になるためには、それ以上に大事なことがあります。それは、フリーランス(事業主, 経営者)としての「稼ぐ力」です!
この記事では、Webライターとしての「稼ぐ力」の中身をわかりやすく解説して、具体的な戦略やアクションプランまでご紹介いたします。
最大手美容室チェーンで売上.指名共に1位を獲得し独立するものの猛烈な赤字でスタート。マーケティングを学び駆使した後、圧倒的な黒字化の仕組みを構築。サロン経営者にコンテンツセールスやコンサルをスタート。3年で複業月収8桁を達成。600名以上が登録する無料オンラインサロン(MAKE TIME)や、”ロイヤル顧客リピートで満席の仕組み”を構築できる実践型のオンラインサロンを運営。コンサルタントとして50件以上のサロンを年商800万~3000万以上UPさせた実績を持つ。現在ではサロンのロイヤルリピート経営の仕組み化や、複業のサポートコンサルを継続中。
- 【基本編】稼げないWebライターはなぜ稼げないのか?
- 【実践編】収入の差を生むのはスキルや実績の差だけじゃない! ── 稼げるWebライターになる方法
- 【実践まとめ】稼げるWebライターになるには何をすればいい? ── 具体的なアクションプラン
- 【本質論】Webライターとして稼ぐとは? ── クライアントの利益に貢献しよう
- Webライターの稼ぎ方に関するQ&A
- 【まとめ】Webライターで稼げるかどうかはその人次第。戦略と行動で稼げるWebライターになろう!
【基本編】稼げないWebライターはなぜ稼げないのか?
Webライターは、始めるのは簡単ですが、稼げるようになるには工夫や努力が必要な職業です。何となくクラウドソーシングサイトに登録して、自分にもできそうな案件に応募して、ただ受注した案件をこなしているだけでは、いつになっても稼げるようにはなれません。
稼いでいるライターの先輩たちは、みんな自分なりに「稼げるようになる方法」を考え、実践しているのです!
まずは最低限の文章スキルが不可欠 ── 論理的でわかりやすい文章を書く力を養おう
Webライターの仕事では、論理的でわかりやすい文章を書く力がまず求められます。これが基本的なことながら難しく、自分で思っている以上にできてない人が多いのです!
自分ではわかりにくいとは思わない文章だとしても、他人からするとわかりにくかったり、くどかったり、退屈に感じたりすることがよくあります。書いた本人は、執筆のためにたくさんのリサーチをしていてその話題に詳しくなっていますし、話の展開も頭に入っています。だからすんなり理解できるかも知れませんが、初見の人からすると前提に疑問があったり、話が飛んでいるように感じたり、流れがおかしく思えたりするのです。
読者がわかりやすいと感じて、違和感なく読める文章を書くためには、「AだからB → BだからC」という風に、段階を追って論理的に話を展開していくことが必要です。また、専門用語は使わず、平易な言葉に直すのも基本です。
でも、だからといって読者にとって当たり前過ぎることを長々と説明していても、読みたいと思える文章にはなりません。読者の気持ち、読者の知りたいこと、読者の興味があることをよく理解して、読者に寄り添った記事を書くことが大切なのです。
ちなみに、もしあなたがWebライターをしばらく続けているのに文字単価1円前後から上がらず、文字単価2〜3円やそれ以上の案件ではテストライティングで落ちてしまうという場合、論理的でわかりやすい文章をきちんと書けていない可能性が高いです。改めて文章力を鍛え直しましょう。
なお、自分ではちゃんとできているか判断つかない場合、他人に判断してもらうのが一番です。書いた記事を家族や友人に読んでもらったり、ライター仲間にお願いして正直な感想を求めたりしてみましょう。あるいは単発でお願いできるライターコンサルや添削サービスを利用するのもおすすめです。
SEOやWebライティングについての知識も必要
論理的でわかりやすい文章を書くのが「ライター」としての基本中の基本ですが、SEOやWebライティングは「Webライター」としての基本スキルです。こちらも最低限の知識は必須といえるでしょう。
特に大切なのが、PREP法を正しく理解し、自在に使いこなすことです。PREP法とは何かについて改めて解説することはしません※が、文字単価が上がらないというライターさんの文章を読んでみると、PREP法の型だけは知っていても、ぎこちない使い方しかできていないことが多いように感じます。たとえばこんな感じです。(※ PREP法については後日別の記事で詳しく解説いたします)
- 〜〜では、〇〇が重要です(とりあえず言い切る)
- なぜなら□□だからです(数字や出典を明らかにしない、根拠の薄い理由)
- たとえば△△(共感や納得を生むわけでもないうえ、実例でも体験談でもないイメージだけの具体例)
- このように、〜〜では〇〇が大切なのです(単調な繰り返し)
PREP法は、わかりやすい文章を書くための基本とも言える型ですが、とりあえずテンプレートに当てはめればいいというものではありません。このテンプレートには、次のような本質が込められているのです。
- 文章には何かしらの主張が必要である
- 主張を先に示さずに話を始めてしまうと、読者が混乱してしまう。よって、文章は主張の提示から始めるべきである
- 主張をするからには必ず理由・根拠があるはず。主張をしたら理由を示そう
- 具体例があれば、抽象的な主張も理解しやすくなるし、主張を補強して納得してもらったり、共感を呼ぶこともできる。主張をしたら、読者が納得・共感する具体例を示そう
- 主張を提示して、その理由や具体例で読者に納得してもらったら、最後は結論で締めよう
この本質をきちんと理解して、決まりきった型に縛られることなく、PREP法を自在に使いこなすことが大切です。
【実践編】収入の差を生むのはスキルや実績の差だけじゃない! ── 稼げるWebライターになる方法
さて、ここまでは「基本中の基本」の話でしたが、ここからが本番です。Webライターとして普通に仕事をこなせるだけのスキルや知識を持っていても、人によって収入に大きな差があるのはどうしてでしょうか?
稼げるWebライターと稼げないWebライターの違いをもとに、「稼げるWebライターになる方法」についての見解を示していきます。
一定以上のスキルがあるなら「戦略」と「行動力」が収入を左右する
論理的でわかりやすい文章が書けていて、SEOやWebライティングの基本も十分押さえられているなら、Webライターとして稼げる土台はすでにできています。あとは、事業家として「稼ぐ力」さえ身につければ、自ずと収入は上がっていくはずです。
では、稼ぐ力とはいったい何なのでしょうか。結論、稼ぐ力とは
「戦略」と「行動力・提案力」
です!
「戦略」とは「取捨選択(トレードオフ)」である
稼ぐ力の1つ目の要素「戦略」とは、簡単にいうと「取捨選択をすること」つまり「やらないことを決めること」です。Webライターとして仕事をしていく中で、
- この案件はすごくやりやすい!
- ランキング記事はリサーチが多くて大変
- あのジャンルだといつも楽しく書ける
- このテーマなら誰にも負けない!
- このクライアントはSEOに対する考え方が自分とは違う
など、感じることがたくさんあるはずです。もしこれをただの感想で終わらせていたとしたら、それはもったいないことです。これこそが戦略を立てるための材料なのです!
自分の得意なことや好きなこと、やりたいこととやりたいくないこと、仕事や文章に対する価値観や考え方などにしたがって、自分が向かうべき方向性や扱うジャンル、作業範囲などの取捨選択を行いましょう。
ジャンルを絞れば自分の得意なことや好きなこと、あるいは興味・関心が活かせますし、同じジャンルの記事を書くたびに知識が増えていきます。すると、短いリサーチ時間で密度の濃い記事が書けるようになり、そのジャンルの実績も蓄積してきます。そのようにして、だんだんと他のライターとは差別化された「特化ライター」になっていけば、より高単価な案件にも取り組みやすくなるのです。
同様に、作業範囲を絞る、あるいは広げるのも戦略のひとつです。アイキャッチの作成やWordPressへの入稿は苦手だと思っているなら、それらの作業がない案件だけを扱うようにすれば作業効率が上がります。逆に、ツール等を導入してそのような作業を素早く行えるようにしておけば、本来はそこまで求められていなかった案件でも「入稿作業までやれますよ!」と提案をして、より高単価な案件に変えることもできます。
このように、ジャンルや作業範囲の取捨選択をすれば、自分の強みが強化されるとともに、作業が効率化されます。そしてそれは「クライアントにより大きな価値を提供すること」にもなり、自然と単価が上がっていくのです!
積極的に「行動・提案」してチャンスを広げる
戦略的な取捨選択とともに、もうひとつ大切なのが「積極的な行動・提案」です。やはり、稼げるようになるためには積極性が欠かせないのです!
ランサーズやクラウドワークスなどを定期的にチェックし、良い案件があれば積極的に応募していくのもひとつですし、自分の強みが活かせるメディアや企業に直接営業をかけるのも有効な選択肢です。どんどん新しい案件にチャレンジしていきましょう。
また、既存のクライアントにメリットのある提案を持ちかけるのもひとつです。たとえば、LPの改善案を出したり、記事の企画を持ち込んだり、編集や校閲に名乗り出たりなどです。こちらからの提案ならこちらから見積もりを提示することもできますので、望んだ条件での仕事がしやすくなります。
時には「クライアントを切ること」も大切な取捨選択
積極的な「行動・提案」ができるようになると、以前よりも好条件の仕事が増えてきます。すると次第に、以前から続けていた案件が割安に感じられてくるでしょう。そんなときも、やはり積極的な姿勢を崩さず、単価アップ交渉をしていきましょう!
もし単価アップが見込めないようなら、クライアントの取捨選択をすることも時には必要です。これも、社員ではなくフリーランスとしては重要なことなのです。
これまで支えてくださったクライアントさまへの感謝は忘れず、最後まできちんとした対応をしてから次のステップへ進みましょう。
【実践まとめ】稼げるWebライターになるには何をすればいい? ── 具体的なアクションプラン
ここまでの話ををまとめて、具体的なアクションを抜き出してみましょう。稼げるWebライターになりたいなら、次の5つの行動をしていくのがおすすめです。
- 専門分野と言えるジャンルを持つ ── 強みを持って差別化する
- 作業の効率化を徹底する ── 案件選び・ツール・取り組み方などすべての面で効率化を図る
- 高単価案件にどんどん挑戦する ── 積極的に行動・提案していく
- 積極的に単価アップ交渉をする ── 低単価なままの案件は徐々に切っていく
- Webライターとしてのスキルを磨き続ける ── 文章力、SEO、セールスレター、インタビュー、etc.
順を追ってみていきます。
① 専門分野と言えるジャンルを持つ ── 強みを持って差別化する
まず、自分の専門分野と言えるジャンルを持ちましょう。つまり、自分の「ライターとしての強み」をつくって、他のライターと差別化するのです。
得意なことや好きなこと、興味があること、実体験や過去の実績がある分野などからフォーカスしたいジャンルを選び、集中的に案件を受注します。すると、そのジャンルに関する知識が蓄積され、リサーチ時間が短縮されます。また、「このジャンルに詳しくなるぞ!」と決めたら、そのジャンルに関する専門書やベストセラーを買い込むのもおすすめです。エビデンスのしっかりした記事が書けるようになり、記事クオリティが格段にアップします。
はじめのうちは、選択と集中が大切です。やたらめったらに手を広げず、まずは1つの専門分野を構築しましょう。1つの分野で「このジャンルなら任せて!」と思えるようになってから別のジャンルにもチャレンジしていくようにすると、徐々に強みが広がっていきます。
② 作業の効率化を徹底する ── 案件選び・ツール・取り組み方などすべての面で効率化を図る
Webライターで稼ぐためには、仕事の効率を良くすることも大切です。Webライターの仕事は、基本的に月給制や時給制ではなく、納品した記事ごとに報酬が発生します。ですので当たり前ですが、素早く仕上げられるほど稼げるようになるわけです。
作業効率を上げる方法はたくさんあります。少し紹介しましょう。
案件選びによる効率化(ジャンル特化、作業範囲の限定)
まず、先ほどのトピックでも解説したジャンル特化です。ジャンルを絞ればリサーチ時間が短くなりますし、キーワードから記事の完成図(構成)がすっとイメージできるようになります。さらに、内容が頭に入っていれば執筆もスラスラ進みますので、あらゆる面で効率化されるのです。
また、前述した通り受注する作業範囲を決めておくのも効率化につながります。アイキャッチ画像の作成や見出し下へのイメージ画像の挿入、WordPressへの入稿作業などを引き受けるのであれば、その作業を効率的に行える準備をしておきましょう。
もしあなたが1ヶ月に20枚, 30枚のフリー素材探しをしているならば、写真AC の有料プランに加入しても元は取れるはずです。WordPress入稿でボックスによる装飾なども求められているなら、よく使うコードをメモ帳アプリにまとめておくことで素早く作業できます。
いつもの作業を決めておけば有料のツールも導入しやすくなるので、ぜひ検討すると良いでしょう。
ツール面での効率化(ツールの導入や使いこなし)
ツール面を充実させれば、かなりの効率化が可能です。まず、何はともあれキーボードショートカットを使いこなしましょう。「Control + C (⌘ + C) 」と「Control + V (⌘ + V) 」によるコピー&ペーストあたりは使っていることだろうと思いますが、便利なショートカットはまだまだたくさんあります。
原稿ファイルとウェブブラウザを素早く切り替えたり、カーソルを文の先頭や末部へパッとと移動させたりなど、普段の何気ない操作をショートカットでできるようになれば、作業効率がグンとアップします。執筆中のほとんどの作業はマウスやトラックパッドなしでも完結できるはずなので、ひとつひとつ覚えていくことをおすすめします。
また、文章を仕事にするのですから、使いやすいエディタはぜひ用意しましょう。毎回クライアントの指示に合わせてWordPressやWord, Googleドキュメントなどを使い分けて執筆していては、ショートカットキーの違いなど細かい面で効率が悪くなります。その点、自分専用のエディタを用意していればいつも同じ環境で執筆できますし、ショートカットキーを自分で使いやすいように設定し直したりもできます。また、執筆に役立つさまざまな機能が搭載されたエディタもありますので、自分に合ったものを選ぶと良いでしょう。
そして最近では、ChatGPTやNotion AIなどといった執筆を補助してくれるAIツールも登場しています。見出しやタイトルのアイデアをもらったり、箇条書きにしておいた要点を文章化してもらったりできますし、なんならキーワードから記事を書いてもらうことまでできます。楽するためにAIを使うのではなく、無駄な作業をAIに任せて自分はその分クオリティを高めるためにリソースを使うようにすれば、さらなる効率化と品質アップが図れるでしょう。
いつもの作業をもっと効率化できないかと、常に目を光らせましょう!
仕事の取り組み方による効率化(作業プロセスの効率化)
仕事の取り組み方からの効率化もできます。もしあなたが記事の執筆をしている途中に何度も参考文献を開いているならば、あまり効率的な仕事ができているとは言えません。記事を書くときは、リサーチは書き始める前にすべて済ませてしまい、見出し構成と各見出しで書きたい内容を確定させ、あとは文章化するだけの状態にしてから執筆を始めるとスピードが上がります。
- キーワードリサーチ
- キーワードのマイクロモーメント(Go, Do, Know, Buy)を見極める
- Google検索から上位記事の構成を確認
- ツールを使って検索サジェスト、共起語、類似キーワードを調査
- Yahoo!知恵袋やSNSを使って読者の悩みや疑問をリサーチ
- これらの内容を構成作成用に自作したExcelシートにまとめる
- コンテンツリサーチ
- 書籍や論文、白書や国勢調査などの公的機関による発表、企業の公式情報やプレスリリースなどをあたって知識を詰め込む
- 重要な情報や引用したい文章などを、参照元がわかるようにしながらひとつのドキュメントにまとめあげる(レファレンスシートの作成)
- 構成作成
- 自作のExcelシートを使用し、リサーチ内容を踏まえて記事の見出し構成を組み上げる
- コンテンツのアウトライン作成
- エディタに見出し構成をコピペする
- 各見出し内で書くべきことを簡単な箇条書きにする
- 記事執筆
- 自作したレファレンスシートとエディタを並べて開く
- レファレンスシートをもとに、箇条書きにしておいた内容を文章化する
- 推敲
- 推敲・校正ツールを使って誤字脱字や日本語の誤用などをチェック・修正する
- 原稿をスマホで開き、スマホ画面からの見え方を確認しながら違和感のある文章を修正する
人によってやりやすい執筆スタイルは違ってくるとは思いますが、試行錯誤を繰り返して自分にとっての効率的な作業ルーティーンを構築するのが大切です。
③ 高単価案件にどんどん挑戦する ── 積極的に行動・提案していく
Webライターとしての基礎ができているなら、恐れることなく高単価な案件にチャレンジしましょう! 常にいまの平均単価よりも高い案件に挑戦していくことが大切です。クラウドソーシングサイトで案件を探すだけでなく、求人サイトを見てみたり、Twitterで案件を探したりする方法もあります。
また、少し勇気が入りますが、書いてみたいメディアに直接メールする、リアルで知り合った方にWebライターとして仕事の提案をするというのも意外とおすすめです。特に、リアルでの営業は思った以上の成果が上がることもあります。
Webライターの界隈ばかりを見ているとなかなか良い案件が見つからないこともありますが、世の中にはインターネットをもっとうまく活用したいと思っている経営者がたくさんいるのです! うまく自分を売り込めば、このうえなく優良な継続クライアントになってくれる可能性もあります。機会があれば、ぜひチャレンジしてみましょう。
④ 積極的に単価アップ交渉をする ── 低単価なままの案件は徐々に切っていく
新たな高単価案件を獲得できて、スケジュールに余裕がなくなってきたときは、平均単価を下げている案件から順番に継続の終了を検討しましょう。でも、その前に単価アップ交渉をしてみるのがおすすめです。
こちらの状況を正直に話し、このままの条件では継続が難しい旨を伝えるとともに希望条件を提示してみましょう。もし交渉がうまくいけば、また平均単価をアップできますし、もしダメだったとしても予定通り案件を終了するだけです。立つ鳥跡を濁さず、最後まで丁寧な対応をして取引を終了しましょう。
⑤ Webライターとしてのスキルを磨き続ける ── 文章力、SEO、セールスレター、インタビュー、etc.
ここまで「稼ぐ力」をつけるテクニックを紹介してきましたが、最終的にはやはり「Webライターとしてのスキルを磨き続けること」が一番大切です。こちらから何か提案をするにしても、実力があればこそ相手がおもしろいと思ってくれるわけですし、高めの見積もりを出しても検討してもらえるわけです。Webライターとして稼いでいきたいなら、スキルを磨き続けることは避けられないのです。
Webライターとしてどんなスキルを磨くかも「取捨選択」
Webライターに求められるスキル、持っていて役立つスキルは山ほどあります。単純な文章力や語彙力はもちろん、たとえば次のようなスキルが単価アップに役立ちます。
- SEOやWebマーケティングについての知識を深める
- セールスライティングやコピーライティングを学んで「売れる文章」をマスターする
- インタビューライターとしてのスキルセットを身につける
他にも、Webデザインのスキルを身につけ、セールスライティングも学べばLP制作を一括して引き受けられるようになりますし、写真の撮影・編集スキルを身につけて撮影込みで記事作成を請け負うなんて選択肢もあります。このように、学んで役に立つことは挙げればキリがないのです。
ですので、大切なのは何を学ぶかの「取捨選択」です。どんな方向性に進んでいきたいかを自分で考え、その道に進んでいくために役立つスキルを集中的に身につけていきましょう。
何に特化するにしても、ライターである限り「文章力」だけは磨き続けたい
何を学んでいくかは「取捨選択」だと言いましたが、やはり文章を生業とするWebライターですから、文章力だけは向上心を持ってずっと磨き続けていくべきです。
Webライティングでは、魅力的な文章よりもまずは論理的でわかりやすく、読みやすい文章が求められますが、だからと言って文章力や語彙力がなくても良いわけではありません。むしろ、うまい文章があってこそ人が惹きつけられるわけで、そのスキルはエッセイやインタビュー記事、セールスレターなどだけでなく、SEO目的のコンテンツでも活きてきます。
最近では、AIを使って一瞬で記事がつくれる時代になりましたが、そんな時代だからこそ人間らしい血の通った文章を書き、自分の価値を提示していかなければなりません。最低限の品質は前提として、もっとわかりやすく、もっと読みやすく、もっとおもしろくを目指し続けましょう。
【本質論】Webライターとして稼ぐとは? ── クライアントの利益に貢献しよう
さて、ここまで「稼げるWebライターになる方法」をお伝えしてきましたが、そもそも稼げるWebライターとはどんな人なのでしょうか? ここからは余談になりますが、重要な話でもありますので稼げるWebライターの本質について、ぼくなりの見解を示していきます。
「稼げるWebライター」とは「クライアントに貢献できるWebライター」である
見出しの通りですが、稼げるWebライターというのは「クライアントに貢献できるWebライター」のことです。突き詰めてしまえば、Webライターの仕事とは、記事の作成を通してクライアントの利益に貢献すること、それだけなのです。
簡単な話、仕事を発注してくれるクライアントが満足する仕事ができれば評価され、より高単価な案件でも通用するようになります。相手を満足させればこちらからの提案も通りやすくなりますし、むしろ提案が喜ばれるようになります。
そのためにも、依頼された記事が果たすべき目的をしっかり果たせるように記事を書き、納品して、クライアントに儲けてもらう。それが自分の収入にも返ってくるのです。
それでは、「記事を通してクライアントの利益に貢献する」とはどういうことでしょうか? ── さらにもう一段階掘り下げてみましょう。
依頼された記事の目的・役割を把握して仕事に取り組む
Webライターの仕事があるのは、Webサイトに記事を投下することでクライアントが儲かるからです。その方法は広告やアフィリエイトからの収入かも知れませんし、商品が売れることかも知れません。サービス入会かも知れません。はたまた、クライアントの向こうに別の依頼主がいて、クライアントの利益は「SEO強化のために記事コンテンツを投下した」という事実自体から生まれているのかも知れません。
何にしても、すべての記事には何かしらの目的があり、誰かの利益を生み出すために執筆を依頼されているわけです。
なので、Webライターとしてクライアントに貢献するためには、依頼された記事の目的・役割を把握することが重要なのです。
- この記事はどんな目的で依頼されたのだろう?
- この記事はサイトの中でどんな役割を果たすことが望まれているのだろう?
この視点を持ち、その目的・役割を果たすための記事が書ければ、クライアントは喜んでくれます。それは当然クライアントの利益につながり、自分の報酬として返ってきます。
それでは、依頼された記事の目的・役割を理解するためには何が必要なのでしょうか?
Webマーケティングの全体像を理解しよう
結論、Webマーケティングの全体像を知ることが、依頼された記事の目的を掴むことにつながります。Webサイトに掲載されるすべての記事コンテンツは、必ず何かしらの形でWebマーケティングの一端を担っているのです!
たとえば、商品紹介記事やランキング記事は、アフィリエイトなどを通して購入ページに遷移してもらうことを目的としています。また、一見すると直接利益を生み出しそうにないSEOのための記事コンテンツでも、それは読者に役立つ情報を与え、満足してもらうことを通してGoogleからの評価を高める(=サイトパワーを高める)という役割が与えられています。
さらに言えば、記事を通してサイトのファンになってもらいたいという気持ちもあるはずですから、投稿する記事はすべてブランディング施策の一環ともいえます。このように、すべての記事は必ずWebマーケティング上の目的を持っているのです。
そして、記事を書くときはこの「Webマーケティング全体の中での、この記事が果たす役割」を意識することが重要です。つまりどういうことかというと、
- クライアントは、この記事をどのように利用するのだろうか?
- クライアントは、この記事を通して読者にどんな気持ちになって欲しいのだろうか?
- その結果として、読者にどんな行動をして欲しいと望んでいるのだろうか?
- これらを踏まえて、この記事にはどんな内部リンクやアフィリエイトリンク、CTAが貼られたり、どんな媒体で拡散されたりするのだろうか?
このようなことを意識して記事構成をつくり、どんな導入文が最適なのか考え、本文を執筆するのです。これができていると、クライアントにとって非常にありがたい記事ができあがり、貢献できるというわけです。
これがぼくが考える、稼げるWebライターの本質です。
Webライターの稼ぎ方に関するQ&A
最後に、Webライターの稼ぎ方に関するよくある質問とその回答をまとめておきます。
Q. 未経験からでもWebライターで稼げますか?
結論、稼げます。最初は文字単価1円以下からのスタートになってしまうかも知れませんが、この記事で書いた戦略を意識して、着実にスキルと実績を積み上げていけば問題ありません。まずはクラウドソーシングなどで実際に仕事をしてみるところから始めましょう。
Q. Webライターになるには文章力は必要ですか?
ある程度は必要ですが、小説家のように魅力的な文章を書いたり、巧みなレトリックを交えた美しい文章を書いたりする必要はありません。この記事の中でもお伝えした通り、論理的で、わかりやすく、読みやすい文章が書ければ問題ないので、Webライターになる前から、そこまで文章力を意識しなくてよいでしょう。
文章力や語彙力よりもむしろ、Webライターになるなら最低限のPCスキルと「リサーチ力」「理解力」「論理的思考力」が重要です。PCスキルはWordとExcelが最低限使えれば問題ないので置いておくとして、リサーチ力・理解力・論理的思考力に問題がないかは考えておくべきです。
この記事を読んでいただけたならわかるように、Webライターの仕事では書きたいことを書きたいように書けることはめったになく、ほとんどの場合与えられたキーワードをテーマに、Google検索で上位表示されそうな記事を書くことが求められます。つまり、SEOを目的とした記事コンテンツの執筆です。
そのためには、記事のテーマに沿った内容自体についても調べなければいけないですし、上位表示されるためのキーワードリサーチも必要です。そして、調べたことを理解して自分の中に落とし込み、再構成して執筆しなければなりません。そこで理解力と論理的思考力が必要となります。
これら3つの能力がないと、論理的でわかりやすい文章は書けないので、自分はこの3つの能力を備えているだろうかと検討して、Webライターを目指すべきか判断するとよいでしょう。
Q. Webライターって副業に向いてますか? どれくらい稼げますか?
結論、かなり副業向きの職業だと思います! 収入としては、どれくらいの時間を使えるかにもよりますが、週20時間程度の作業時間が取れる人なら、続けていけば月10〜20万円くらいは狙えるはずです。
とはいえ、はじめのうちは作業に慣れてないうえに単価も低いため、思うように稼げません。最初の数ヶ月はかなり頑張っても月1〜5万円程度だろうと思っていた方がよいでしょう。
Q. 1記事あたりどのくらいの時間をかけるべきですか?
記事のジャンルや長さによって大きく変わるので一概にはいえませんが、イメージとしては、5,000文字の記事を執筆するなら
- リサーチ : 1〜2時間
- 構成作成 : 1〜2時間
- 執筆・推敲 : 3〜6時間
- 補助作業 : 1〜2時間
といった内訳で、合計8〜10時間程度に収まっていればよいかと思います。
また、時間単価から考えてみるのもおすすめです。時給換算したときに最低どのくらい欲しいのか考えて、それを下回っているような時間をかけすぎているか、そもそもその案件の単価が低すぎるかです。この記事を参考にして、単価アップや作業効率の改善をしてみてください!
Q. いつもリサーチに時間がかかってしまうのですが、どうしたらいいですか?
記事内でお伝えした通り、受注するジャンルを絞るのがおすすめです。得意なことで絞ってもいいですし、高単価案件が多いジャンルを攻めてもよいです。なんにしても、同じジャンルの案件を集中的に受注して、その分野の知識を蓄積していけば、自ずとリサーチ時間は短縮されるはずです。
また、ジャンルを絞ったらその分野の本を何冊か買って、事前に下知識を入れておくと記事が書きやすくなりますし、参考文献として引用することもできるのでおすすめです。
Q. SEOの記事って正直、書くのも読むのも面白くなくないですか?
これは声を大にして言いたいですが、それは大きな誤解です。でも、ある意味では正しくもあります。SEOはつまらないものじゃないのですが、SEOを目的としてつまらない記事が量産されてしまっているのは事実だと感じています。ということはつまり、SEOが本当の意味で理解されていないということでしょう。
SEO(Search Engiene Organization ; 検索エンジン最適化)は、Googleをはじめとする検索エンジンの仕組みを理解して、Webサイトの全体や各ページを検索エンジンに評価されやすいようにしていく施策ですが、本来、SEOのことを考えたら記事がつまらなくなるはずがないのです。なぜなら、Googleは検索者の役に立つ記事、おもしろいと思ってもらえる記事を上位にしたいはずだからです。
それなのにSEO目的で書かれた記事がつまらないことが多いのは、仕組みばかりに目が向いて、「コンテンツの中身」が軽視されてしまっているからでしょう。
もしあなたが「SEO目的の記事を書くのはつまらない」と感じているのなら、それは形式的なSEOにとらわれてしまっているクライアントばかりと仕事をしているか、あなた自身のSEOへの理解が浅いかです。
むしろ、どうやったら検索上位を目指しながらも読者に「おもしろい!」と思ってもらえる記事を書いて、より多くの人に価値を届けられるだろう?と考え続けることこそ、Webライターの仕事のおもしろさであり、やりがいのある部分です。SEOに対して苦手意識を持たず、本当の意味での読者目線を追求してみてください。
Q. 文字単価(記事単価)はどれくらいを目指せばいいですか?
最終的なところでいえば、文字単価換算で10〜20円を目指したいです。でもとりあえずは、平均文字単価5円を目標にしましょう。文字単価5円であれば、4,000文字の記事1本で20,000円ですので、本業なら月収50万円以上、副業でも月10〜20万円が見込めます。このくらいになれば、副業からの独立も視野に入ってきます。
逆に、文字単価1円未満の案件はさすがに安すぎますので、もしそのような案件ばかり受けている人は、早めに対策を考えましょう。
【まとめ】Webライターで稼げるかどうかはその人次第。戦略と行動で稼げるWebライターになろう!
Webライターとして稼げるかどうかは、結局その人次第です。大切なのは「戦略」と「積極的な行動・提案」。クライアントに言われるがままに案件をこなしているだけではいつになっても稼げるようにはなりませんが、自分で考えて積極的に行動していけば、きちんと稼げるようになります。稼げなくても不安がらず、一歩一歩着実に前に進みながら、スキルと実績を積み重ねていきましょう!
一人のフリーランスとして稼ぐためにも「マーケティング」を勉強しよう!
個人ではたらくWebライターという働き方は、従業員が自分一人の会社を経営するのと同じことです。利益を確保していくためには、世の中の会社がやっているのと同じように、事業の戦略を考えていくことが大切なのです(まさに、この記事で解説した通りです!)。
今回の記事で紹介した「取捨選択する」「差別化する」「クライアントの利益に貢献する」などの考え方は、どれもマーケティングの基本中の基本です。マーケティングとは、簡単にいえば「相手が求めているものを知り、自分が提供できる価値を知り、ライバルを知って、自分が輝けるフィールドを作り出すこと」です。
マーケティングの考え方や手法を知れば、Webライターとしての戦略を立てる際も役立ちますし、そもそもWebライターは「Webマーケティング」の一部を扱っているわけですので、仕事内容にも直接活きてきます。学んでおけば、間違いなく役立つスキルなのです!
このサイトでは、マーケティングの基礎知識や実践的なやり方、他にもさまざまな仕事に役立つ情報を発信しています。以下の記事ではマーケティングの基本中の基本を解説していますので、ぜひこちらもあわせて読んでみてください!
====
僕が運営しているオンラインサロン【BOB】(blue Ocean branding)コミュニティでは、
”ロイヤル顧客で満席の仕組み”を詰め込んだ『Ocean-factory』
を活用して、
-
ロイヤルカスタマーで満席のサロン経営
-
サロン経営でのAI活用法
-
具体的な仕組みづくり
-
セルフリサーチ(自社分析)
-
SEOマーケティング初級~上級
-
トークスクリプトの作成方法
-
LP作成
-
MEO対策(口コミの裏技や知識)
他にも色々と情報を投下しています(‘ω’)ノ
オンラインサロンは専用chat(BAND)で個別相談などもOK!
ぜひご興味がある方は覗いてみてくださいね(#^.^#)