いま、「パラレルキャリア」という生き方、働き方が注目を集めています。「複業」などと呼ばれることもありますが、ひとつの会社だけにコミットするのではなく、会社と個人事業、あるいは会社とボランティア活動など、複数のキャリアを並行して進めていこうという考え方です。
- 「主となる会社では給料を目的として働き、副業のブログにやりがいやスキルアップの役割を求めよう!」
- 「いい人が揃った会社に恵まれて仕事は楽しいんだけど、将来性やお金のことは心配だ。複業デザイナーになって副収入とスキルアップを目指そう!」
- 「会社に不満はないんだけど、もっと自分のキャリアを活かして社会に貢献したい。ボランティアやプロボノ(※)をやってみよう!」
(※ プロボノ = 社会課題の解決などのために、専門的な知識・スキルを活かして取り組むボランティア活動のこと)
そんな風に、「会社」と「家庭」以外にキャリアの選択肢を持つ「パラレルキャリア」の働き方は、お金の面でもそれ以外の面でも、これからの時代にとてもフィットしたものです。そんなパラレルキャリアについて、どんな種類があるのか、どんなメリットがあるのか、どうやったら実現できるのかなどを解説いたします。
最大手美容室チェーンで売上.指名共に1位を獲得し独立するものの猛烈な赤字でスタート。マーケティングを学び駆使した後、圧倒的な黒字化の仕組みを構築。サロン経営者にコンテンツセールスやコンサルをスタート。3年で複業月収8桁を達成。600名以上が登録する無料オンラインサロン(MAKE TIME)や、”ロイヤル顧客リピートで満席の仕組み”を構築できる実践型のオンラインサロンを運営。コンサルタントとして50件以上のサロンを年商800万~3000万以上UPさせた実績を持つ。現在ではサロンのロイヤルリピート経営の仕組み化や、複業のサポートコンサルを継続中。
パラレルキャリアとはどういう意味? 副業との違いは?
「パラレルキャリア(≒ パラレルワーク、 複業)」とは、2種類以上の仕事をしたりボランティア活動をしたりなど、ビジネスに限定せず複数の取り組みを同時進行する働き方のことです。「仕事」だけでなく、学術的な研究・調査活動をしたり、創作活動をしたりも含まれます。
パラレルキャリアの例としては、「news zero」に出演する落合陽一さんが有名ですね!落合さんは筑波大学の准教授を務める傍ら「メディアアーティスト」として経営者、作家、研究者、芸術家、随筆家など幅広いジャンルで活躍されています。ソーシャル型オンライン経済メディア「NewsPicks」でもお馴染みですね!
このように、複数の仕事や活動を並行して行う働き方を「パラレルキャリア」や「複業」というのです。
パラレルキャリアはもともとドラッカーが提唱した概念!
「パラレルキャリア」という言葉を最初に使ったとされるのは、「マネジメントの父」として有名なピーター・ドラッカーです。ドラッカーは、著書『明日を支配するもの──21世紀のマネジメント革命』の中で、次のように述べています。
“個人の寿命が企業の寿命より長くなった今、人は組織のみに頼らず、それとは別に第2のキャリアを並行して始め、新しい世界を切り開いていくべき(である。)”
── P.F.ドラッカー 原著『明日を支配するもの―21世紀のマネジメント革命』(ダイヤモンド社, 1999年)(※ 括弧書きは当サイトにて補完)
そしてさらに、「第2のキャリア」の作り方のひとつとしてパラレルキャリアを提唱しているのです。
“パラレル・キャリア(第二の仕事)、すなわちもう一つの世界をもう一つ持つことである。20年、25年続け、うまく行っている仕事はそのまま続ける。週に40時間、50時間を割く。あるいはあえてパートタイムとなったり、コンサルタント的な契約社員となる。しかしもう一つの正解をパラレル・キャリアとしてもつ。多くの場合、非営利組織で働く。週10時間と言ったところである。
例えば、教会の運営を引き受ける。地元のガール・スカウトの会長を引き受ける。夫の暴力から逃れてきた女性のための保護施設を助ける。地元の図書館で、パートの司書として子供たちを担当する。同じく・地元で教育委員会の委員になる。”
── P.F.ドラッカー 原著『明日を支配するもの―21世紀のマネジメント革命』(ダイヤモンド社, 1999年)(※ 括弧書きは当サイトにて補完)
引用からもわかるように、ドラッカーが当初想定していたパラレルキャリアは「会社での仕事」と「ボランティアなどの非営利活動」という形でしたが、それが徐々に「会社」と「個人事業」の掛け持ち、「複数の会社」の兼任など「複数の収入源を持つこと」も含めた概念へと発展していったのです。
パラレルキャリアと副業の違い ── パラレルキャリアは「お金」が主な目的じゃない!
複数の仕事を行うのであれば、「パラレルキャリアって副業と同じなのでは?」と感じるかも知れません。しかし、パラレルキャリアと副業では考え方が根本的に違うんです!
そもそも副業とは、現状よりも収入を増やしたいといった考え方、つまり「副業 = お金を増やすために行う本業以外の取り組み」です。一方、パラレルキャリアとは「生き方」の概念です。お金のためだけじゃなく「自己成長」や「やりがい」「社会貢献」を求めるのがパラレルキャリア(複業)なのです。
パラレルキャリアが広まり注目されている理由
パラレルキャリア(複業)という働き方がいま広まっているのはなぜなのでしょうか。それは、社会の成熟に伴って、「自己実現」を求める人が増えているからだと考えられます。
成熟した社会を有する日本においては、何かしらの仕事をして給料をもらい、暖かい自宅で十分な量の食事をし、スマホやテレビを通して娯楽を享受しながら毎日過ごすこと自体は難しくありません。
内容や条件を選ばなければ仕事自体はたくさんありますし、必要な最低限度のお金をもらうことはできます。また、スマホ1台あればゲームやYouTube、SNSなど、お金をかけずに楽しめるコンテンツが無限にありますよね。
そんな一見豊かそうな社会ですが、現実には「何かしらの不満」を抱えている人がほとんどです。給料面のことはもちろん、職場やプライベートの人間関係、やりがい、生きがい……。色々なものが簡単に手に入るような世の中になっていますが、だからこそ失われているものがたくさんあるのです!
【ポイント】昔は会社に入って辞めずに努力してさえいれば一定の給料が手に入りました。また、終身雇用や年功序列での昇進、十分な退職金も保証されています。そんな「一生一社」が当たり前だったかつての社会では、会社が「お金」だけでなく「人間関係」や「やりがい」などの役割も担っていたのです!
しかし、現在の日本企業に当時のような力は残っていません。正社員になっても安泰ではない現代では、ただ会社のために働いているだけでは不安が拭えず、やりがいや満足感を感じにくいです。つまりは、「個人としてのキャリアアップや自己実現」がより求められるようになっているのです!
まとめると、ひとつの会社だけに「お金」「コミュニティ」「スキルアップ」「やりがい」「社会貢献」などをすべて求めるのはやめて、役割を分けて複数のアクティビティに取り組もうとする考え方がパラレルキャリアなのです。
パラレルキャリアのメリット ── 自己実現ややりがいに繋がるパラレルキャリアの魅力
パラレルワーカーになると、一つの会社で働く以上の成長が見込めます。もちろん本業にフルコミットするだけでもスキルや経験は得られますが、何に取り組むのかを自分で選ぶことはできず、得られるものに偏りが生まれます。しかし、本業とは別の仕事をしていれば、まったく新しい人たちと出会え、新たな知見を得ることができます。本業とは別の職種を選べば、スキルの幅を広げることもできますね。
また、パラレルキャリアとして働いていれば、会社が業績不振で急にリストラされたとしても、すぐに収入がゼロになることはありません。複業で得た人脈やスキルを使って再就職を有利に進められますし、もし複業が順調だったなら独立する選択肢もありますね。このように、パラレルキャリアとしてマルチに活動すれば自分の可能性を広げられますし、自分で「安定を作り出す」こともできるのです。
そのほか、パラレルキャリアには次のようなメリットがあります。
- 総収入が増える、収入源が分散する
- 社会貢献ができて、満足度が向上する
- サードプレイスになる
詳しくは以下の記事でご紹介していますので、ぜひこちらもご覧ください!
副業解禁してパラレルワーカーが社内に増えると、企業側にも大きなメリットが!
パラレルキャリアがメリットになるのは、個人だけではありません。パラレルキャリアを認める企業の側にもメリットがあるんです!
実際、パラレルキャリアの導入例として有名なのが「サイボウズ」です。同社は創業当時から離職率の高さに悩んでおり、その対策として打ち出したのが「複業採用」でした。
複業採用とは、別に本業を持つ人が複業としてサイボウズに入社できる採用方式です。この取り組みが功を成し、2005年に28%だった離職率は、2016年には約4%まで減少!さらに、サイボウズ内に多彩な才能が集まるようになり、業績アップにも繋がったのです!
逆に、パラレルキャリアをするデメリットや注意点は?
パラレルキャリアを実践するうえで気をつけなければいけないのは、スキルや人脈がないとすぐには稼げない点です。パラレルキャリアとして活動し、しっかり稼ごうと思うと、どうしてもスキルや人脈が必要です。もし本業の知識・経験を活かすのではなくゼロから始めるのであれば、すぐには稼げないことを予め理解したうえで、スキルアップや実績づくりから始めるようにしましょう。
たとえば、「趣味の釣りやキャンプでブログメディアを作ろう」と考えた場合、ブログから実際に何かしらのメリットが生まれるまでに1年くらいは掛かると考えましょう。
それでも勉強しながらコツコツ更新を続けていき、並行してTwitterなどでの発信もしていくことで、徐々にブログからの広告収益だったり、ブログ運営者どうしの繋がりであったり、趣味を通じた仲間だったりが得られるようになるのです。
また、パラレルキャリアは働きすぎや睡眠不足に陥りやすい点にも注意しましょう。「あくまで副業」という意識ではなく「本業と同じ意識」で複業に取り組もうとすると、どうしても時間のなさがネックになります。特に、やりたいことや趣味に関連する複業であれば、複業自体も楽しいものになるので、なおさら睡眠時間を削りがちになります。
しかし、パラレルキャリアは「本業あってこそ」ですし、それ以前に「健康あってこそ」です。複業する時間を予め決めておくなどの対策を設けておきましょう。
その他、パラレルキャリアのデメリット・注意点として
- タイムマネジメントなど自己管理力が必要
- 本業の副業禁止の規定に抵触する可能性
- 確定申告が必要になる
なども挙げられます。まずは自分の負荷にならない程度に取り掛かることが重要です。
実践者の事例に学ぶパラレルキャリアの働き方!
さて、ここまで解説してきたことも踏まえて、実際にパラレルキャリアとして活動している人たちの事例を少し解説してみましょう!
【事例①】筆者(美容室IDEALオーナー・久保真介)の事例
他の方の事例を紹介する前に、まずはこの記事を書いているぼく自身の事例をご紹介いたします。 ぼくは東京・高田馬場で髪質改善を専門とする美容室「IDEAL」を経営する美容師ですが、同時にこのような情報発信をしたり、美容室経営者さん向けのオンラインサロンやコンサル業なども行っています。
ぼくが複業家になったきっかけは、独立当初、店舗経営に失敗したことでした。もともとぼくは有名チェーン店で店長として勤めていまして、美容師としての腕には自信がありました。でも、経営者としての目線が全然なくて、独立当初はものすごく苦戦した過去があります。そうした中で、集客のためにお店のブログを本気で始めたんです。
それが美容室の集客だけでなく単価アップや広告費削減になり、むしろブログから広告収入等も得られるようになりました。そしてさらには、ブログがきっかけになって今のパラレルキャリアにまで繋がったのです。
【事例②】リクルートに勤める傍ら複業を実践!〜複業研究家・西村創一朗さん〜
続いてご紹介するのは、現在は「株式会社HARES」の代表取締役として活動しながら、「複業研究家」&「人事コンサルタント」といった肩書きを持ち、著書『複業の教科書』を出版するなど、マルチに活躍するパラレルアントレプレナー(複業起業家)の西村創一朗さんです。
西村さんは大学在籍中に結婚し19歳でパパになります。2011年に新卒で旧株式会社リクルートキャリア(現:株式会社リクルート)に入社しますが、複業としてブログを始め、社会トレンドなど身の回りのことを中心にした記事を更新します。ブログが軌道に乗ったことをきっかけに、2015年には本業の傍ら「株式会社HARES」を設立。「二兎を追って二兎を得られる世の中をつくる」をビジョンに掲げ、2017年にリクルートを退職して独立しました。
現在では「情報発信だと一方通行になる」といった懸念から、複数の複業家が集まるオンラインサロンコミュニティ「HARES COMMUNITY〜複業家1000人プロジェクト〜」を運営し、複業家だからこそ知りたい情報の共有場所を提供、自らも発信しています。
【事例②】大手企業に勤めながら会社経営!〜パラレルキャリア女子・正能茉優さん〜
正能茉優(しょうのうまゆ)さんは、大手家電メーカー・SONYで働く傍ら「株式会社ハピキラFACTORY」を設立した「パラレルキャリア女子」として有名です。パラレルキャリアへのきっかけは地元のまちづくりに関わるインターンだったそうです。
長野県小布施町の「小布施若者会議」という企画を行ったところ、参加者のうち23.8%しか女性が集まらず、「どうやったら女性も興味を持ってくれるのか」を考えた正能さん。女性人気をアップさせるため取り入れたのが、地方の魅力的な商材を「かわいい」ものへと変身させることでした。
自分でも出版社などへの売り込み、雑誌、各種メディアにPRプロモーションを実施、オリジナルショップなどを作って自ら販売したところ、1週間で2,000個も売り上げる成果を残します。そんな経験を活かして「地方創生をほかの地域でもやったら面白そう」と考えた結果、ハピキラFACTORYが誕生しました。
現在では3年9ヵ月在籍したSONYを辞めて「パーソルキャリア」へと籍を移し、
- パーソルの正社員
- ハピキラFACTORYの社長
- 北海道天塩町「政策アドバイザー」
- 経済産業省「兼業・副業を通じた創業・新事業創出に関する研究会」の委員
などたくさんの顔を持つパラレルワーカーとして活躍されています。
パラレルキャリアにはどんな種類があるの? 目的の違いによる7つの分類
ここまで読んでパラレルキャリアに興味を持ってたとしても、
「パラレルキャリアにはどんなものがあるのか知りたい!」
という方は多いですよね。そこで、パラレルキャリアの種類についてご紹介します。というのも、パラレルキャリアと一口に言ってもいろんなタイプがいます。先ほどご紹介した西村さんや正能さん、芸能人の厚切りジェイソンさんなどのように、人によってパラレルキャリアをする目的が違います。
パラレルキャリアを頑張る人達のオンラインコミュニティ「Think In Move(TIM)」では、パラレルキャリアには7つの型に分類しています。
- 起業移行型 : 本業と平行してキャリアを育て、サブキャリアを軸に起業する
- 自己実現型 : 本業、サブそれぞれの目的を持って活動する
- キャリア保険型 : 万が一のアクシデントなどにより、本業を続けられなくなった場合の保険としていくつかの複業に取り組む
- ワークライフブレンド型 : 本業、複業でのスキルや知識をどちらにも活かし、相乗効果を生み出す
- 社内還元型 : 複業で得たスキルや知識を本業に活かし実績につなげる
- キャリア展開型 : 本業、複業、それぞれで得た気づき・課題をそれぞれの方面で活かしキャリアを積む
- ライフワーク活性型 : 明確な目的はないが、とにかくなにか行動したい
このように「パラレルワーカー」「複業家」と言っても、人によって目的や働き方に違いがあります。では、パラレルワーカーを目指すならどのように考えていけば良いのでしょうか?
パラレルキャリアを目指すなら、目的から考えることが重要!
パラレルキャラを目指すなら、まずは明確な「目的」を定めることが大切です。
たとえば、「本業よりも稼ぎたい!」といった目的があるのなら、将来的に需要のあるスキルや知識を得られる道に進むのがベストですね。「自分の好きな分野に特化したい!」と思うのであれば、より専門的な知識を取り入れたり、収益化する方法を考えたりするのが重要です。
パラレルキャリアとして活躍する自分をイメージしたときに、
- どんな未来を作りたいか
- どんな仕事をしたいのか
- どんな在り方を実現したいのか
などを考え、目的を絞ることが大切なのです!
複業家になるにはどうすればいいの? パラレルキャリアの始め方3ステップ!
パラレルキャリアを目指す場合は以下の考え方を取り入れましょう。
【ポイント】
- まずは「複業の目的(why)」を定める
- 「will」や「can」から「何をするか(what)」を定める
- あまりお金をかけず、スモールに始める
【ステップ①】まずは「複業の目的(why)」を定める
先程解説した通り、まずは目的設定が大切です。達成したい目的や理想を実際に紙に書き出してみましょう! 目的とはつまり、「なぜ複業をするのか?」という「理由(Why)」です。自分が何を大事に思っているのか、価値観を見直すことが大切です。
目的・ゴールを定めることで、やるべきことを逆算できます。ゴールへと向かっていける業種、目的にたどり着くために必要な知識・経験が得られることを複業に選びましょう。
【ステップ②】「自分の強み」や「やりたいこと」から「何をするか(what)」を定める
次のステップは、自分の「強み(Can)」と「やりたいこと(Will)」の把握です。複業内容を考える際に、この2つが大きな軸となります。
自分の「Can(強み、できること、得意なこと)」と「Will(好きなこと、やりたいこと)」が重なりがあるなら、そこが突破口にすべきポイントです。それを軸にどんな複業をするのか、どう進めていくのか戦略を考えましょう!
もし重なりがないときは「Can」を軸に何をすべきか考えましょう。「強み」が活きる分野から複業をスタートして、「やりたいこと」に近づいていく道を考えるのがおすすめです。そもそも「強み」がないときには、目的から外れない範囲で「興味があること」や「出来そうなこと」から考えてみると良いです。まずは実践してみて、何か強みを作るのが先決ですね!
【ステップ③】あまりお金をかけず、スモールに始める
パラレルキャリアを始める際にもうひとつ大事なこと、それは「小さく始めること」です。うまくいくかもわからないうちに初期費用をかけると、失敗したときのリスクが高まります。特に上記で紹介した「強み」がない人の場合、まずはお金をかけずに実践することが大切です。
強みがないからこそ「セミナーやコンサルを受けようかな」などと考えがちですが、まずは実践してみて「この分野で頑張りたい!」と強く思えるようになってから自己投資を検討しましょう。
パラレルキャリアを成功させるポイント ── 戦略の重要性
パラレルキャリアを成功させるために重要なのが「戦略」です。先ほど解説した【ステップ2】内で「強みから始めるべき」と書いたのも戦略のひとつですね。多くの人が専業として競い合っている分野で複業を始める場合、パラレルワーカーとして結果を残すには「差別化」「独自化」が必要不可欠です。まずは自分の「強み」と「やりたいこと」に焦点をあて、成長プランを戦略的に考えてみましょう。
【ポイント】たとえばですが、本業で看護師をしている人が複業Webライターになるなら、看護系の記事のみに特化することでベテランライターとは違った価値を提供できるようになります。文章力などでは当然劣るかも知れませんが、現場経験があるからこそ書ける内容で勝負できるはずです。
このように自分の強みを活かすことで専門家との真っ向勝負を避けて、むしろ「パラレルキャリアだからこその価値」を作り出せるのです!
このような「戦略的思考」を考えるときに基礎となるのが「マーケティング」です。マーケティングとは、簡単にいうと「売れる仕組みをつくること」「継続的に応援・購入してくれるファンを獲得すること」です。マーケティングを学ぶと自分の複業をどのように広め、仕事として成り立たせるかの戦略を立てやすくなるので、非常におすすめです。
https://critical-rare-marketing.com/category/marketing/
「すぐに稼ごうとしない」で長い視点で考えるのも大事なポイント!
もうひとつ大事なポイントが「すぐに稼ごうとしないこと」です。ここまでにお話ししたように、パラレルキャリアを始めたからといってすぐに稼げるわけではありません。スキルや実績がついてこないとお金に結びつけることは難しいのです。
最初のうちは、時給換算したらアルバイト以下になってしまうことも少なくありません。特に、複業でYouTuberやブロガーを目指す場合、1年くらい収益ゼロもザラにあります。最近話題のWebライターを始めるとしても、最初は実績作りが必要であるため、コツコツと地道な努力が必要になります。また、スキルがあっても、多くの分野に精通する人脈がなければ「個人」としての実績を作らないと稼ぎにくいものです。
でも、簡単には稼げないからこそ、続けてスキルや実績がついてくればしっかり稼げるようになります。時給換算で3,000円、5,000円、10,000円といった可能性があるのも、人と「差別化」した独自のスキルを使って稼ぐからなのです。「最初からは稼げないもの」と理解して、半年後、1年後を見据えて行動してみましょう!
【まとめ】新しい働き方「パラレルキャリア」で自分らしい人生を手にしよう!
「パラレルキャリア」とは複数の仕事を本業のように取り組み、未来に備える働き方のことです。「副業」のようにお金だけを目的とはせず、自分の「やりたいこと」や「在りたい姿」を目指して、自己実現のために取り組むのがパラレルキャリアなのです!
パラレルキャリアを実現するには、最終的な「ゴール・目的」を明らかにしたうえで、中長期的な目線で戦略的に動くことが大切です。はじめは勉強すること、努力しなくてはならないことも多いかも知れませんが、ちゃんとやっていけば必ず未来につながります!
いきなりパラレルワーカーとして働くのが難しい場合は、まずは「副業」レベルからはじめてみるのがおすすめです。副業でスキル・実績を積み重ねていき、次第に自分らしい働き方ができるパラレルワーカーを目指していきましょう!
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