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ミッション・ステートメントとは? ── 7つの習慣を支える「個人の憲法」の意義と効果性を詳しく解説!

ミッション・ステートメントは、経営コンサルタントのスティーブン・R・コヴィー博士による名著『7つの習慣』の中に出てくる重要キーワードのひとつです。簡単にまとめてしまえば、ミッション・ステートメントとは個人の理念や信条をまとめた「個人の憲法」です。日本国憲法が基本的に不変であり、すべての法律の上位に位置して「国としての絶対的な基準」を示しているのと同じように、ミッション・ステートメントは自分の態度や行動を規定する普遍的な判断基準となります。

『7つの習慣』中で、コヴィー博士は「正しい原則に基づいて自分だけのミッション・ステートメントをつくることで、どんな変化にも耐えられる不変の強さが手に入り、自分の効果性を高めることができる」という旨を述べています。つまり、ミッション・ステートメントをうまく活用することで、ビジネス面も含めたあらゆる面での「人生の成功」に近づけるのです!

今回は、そんな「ミッション・ステートメント」について解説しながら、コヴィー博士が語る「真の成功」とは何なのか、また、そこに辿り着くためにはどうすれば良いのか考えていきます。

久保真介
久保真介

なお、今回は「個人のミッション・ステートメント」を中心に取り上げますが、ミッション・ステートメントは個人だけでなく企業など「組織」に適用することもできます。会社で言えば「企業理念」や「社是」などがこれにあたると考えれば、個人のミッション・ステートメントについてもどんなものなのか、何となく想像がつくのではないでしょうか?

そんなことも踏まえつつ、詳しい解説を始めていきましょう!

ミッション・ステートメントとは? ── パーソナル・リーダーシップ実現のカギ!

冒頭でお伝えした通り、ミッション・ステートメントという用語を日本に広めたのは、コヴィー博士の大ベストセラー『7つの習慣』です。この本は、人間にとっての「真の成功」とは何なのか、どうすれば真の成功が手に入るのかを得る方法を詳細に解説した一冊であり、「20世紀最高のビジネス書」と言われています。

500ページにも及ぶこの本を通して、コヴィー博士は「優れた人格」を得ることの重要性を強調しています。現代のビジネス書ではコミュニケーションや仕事効率化などに役立つさまざまな「テクニック」を解説しており、それらを学ぶことが賞賛されていますが、そのようなテクニックばかりを学ぶのは「一夜漬けのようなもの」だとコヴィー博士は述べており、持続的な幸せや成功は優れた人格なしには得られないと説いているのです。

そんな『7つの習慣』では、わたしたちを「真の成功」に導く「優れた人格」を手にする具体的な方法として、日々実践すべき「習慣」をタイトルの通り7つ解説しています。そしてその中のひとつ、「第2の習慣 終わりを思い描くことから始める(目的を持って始める)」の中で登場するのが、今回解説する「ミッション・ステートメント」です。

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ミッション・ステートメントは自分の最も重要な価値観に基づく「個人の憲法」

ミッション・ステートメントは、冒頭で述べた通り「自分の理念や信条をまとめた個人の憲法」です。より具体的にいうと、

  • 自分はどんな人間になりたいのか(人格)
  • 自分は何をしたいのか、何を成し遂げたいのか(貢献、功績)
  • 自分はどんなことを大事にしているのか(価値観)

などを文章としてまとめあげたもので、人生の重要な決断を下す際の判断基準としたり、一時の感情に流されずに日々の生活を営むための拠り所となります。自分の内面に寄り添い、本当に大事なものを考え抜き、それを中心に置いたミッション・ステートメントを作り上げることで、不変の強さの源となるのです。

人生には目的地とコンパスが必要 ── ミッション・ステートメントが必要な理由

ミッション・ステートメントがどうして必要なのか。それは、人生の成功には「目的地(ゴール)」をはっきりさせること、そしてそこに辿り着くための「コンパス」を持つことが欠かせないからであり、ミッション・ステートメントこそが「人生の目的地」を指し示すものだからです。

もし、あなたに何か欲しいものや成し遂げたい目標、在りたい姿などが何もなかったとしたら、何かを努力するための意欲は湧いてこないですよね。目的地があるからこそ先に進めるわけで、目的地の存在がモチベーションの源になるのです。

しかしながら、あなたがいま何となく「目的地」だと思っている場所が、本当に「あなたが心から求めているゴール」だとは限らないとコヴィー博士は語ります。わたしたちは日々の中で社会と関わりを持ち、他人の持つさまざまな価値観と触れ合いながら生きています。そんな環境の中では「社会通念の鏡(≒ 一般常識)」にいつの間にか影響されてしまうため、改まって「自分自身が持つ本当の価値観」に向き合わない限りは「本当の目的地」を自覚できないのです。

久保真介
久保真介
なお、ミッション・ステートメントが「目的地」にあたるのに対して、第3の習慣で解説取り上げている「時間管理のマトリクス」が「コンパス」に当たります。詳しくは以下の記事をご覧ください!

ミッション・ステートメントは「パーソナル・リーダーシップ」の基礎になる!

「ミッション・ステートメントがなぜ必要なのか」という問いに対して、「ミッション・ステートメントはパーソナル・リーダーシップの基礎になるから」という先ほどとは違った方向性からアプローチすることもできます。

パーソナル・リーダーシップとは「自分の人生に自らリーダーシップを発揮すること」を意味します。つまり、自分自身の価値観を明確にして、それに従って主体的に生きることです。

【ポイント】
ビジネスの成功や良好な人間関係などを含め、幸せな人生の達成にはパーソナル・リーダーシップが必要不可欠です。なぜなら、幸せかどうかには絶対的な定義や尺度があるわけではなく、個人個人が自分の価値観で主体的に定義する(決める、感じる)ものだからです。

「主体性がない」「パーソナル・リーダーシップを持っていない」というのは、他人や環境に自分の人生を委ねてしまっている状態を表します。つまり、何かに「依存」した状態なのです。

他人や環境に依存してしまっている人は、周りからの刺激に一喜一憂してしまいますし、自分の態度や行動も自分で決めているわけでなく、刺激に対して反応しているだけということになります。これでは、真の成功や幸せな人生とは程遠いのは当然ですよね。

そうならないためにも、パーソナル・リーダーシップを身につけ、主体的な生き方を身につけなくてはなりません。そして、そのための具体的な方法が「第2の習慣」であり、つまりは「ミッション・ステートメントの作成と活用」なのです!

久保真介
久保真介

なお、「第1の習慣」は「主体的である(主体性を発揮する)」となっていて、まさに人の主体性とは何なのか、主体性がなぜ大事なのか、主体性を身につけるにはどんな態度と行動が必要なのかなどを解説しています。

今回の「ミッション・ステートメント」はそれに続く「第2の習慣」ですので、第1の習慣を踏まえての「主体性を身につけ、強化するための具体的な方法論」になっているわけですね!

『7つの習慣』徹底解説① ──「第1の習慣 主体的である(主体性を発揮する)」とは? フランクリン・R・コヴィー博士の『7つの習慣』と言えば、全世界のビジネスパーソンに愛される「世界一売れたビジネス書」として知られ...

ミッション・ステートメントの作成で得られる5つの効果・メリット

以上の通り、ミッション・ステートメントとは「自分の人生の目的地」を明らかにしたうえで、それを踏まえて重要な「理念」や「信条」などをまとめた「自分の憲法」にあたるものです。意味のあるミッション・ステートメントが作成できれば、具体的に次のような効果が得られるとコヴィー博士は述べています。

【ミッション・ステートメントを定めるメリット】

  1. 自分の目指すべき目的地や自分が本当に大切にしているもの、重要な価値観が明確になる
  2. 重要な決断を下す際の判断基準になる
  3. 長期的、あるいは短期的な目標を具体的に立てられる
  4. 自分の時間や能力、労力を効果的に活用できているのかの判断基準になる
  5. 日々の生活の中で、いっときの感情に流されずに判断できる強さの拠り所になる

自分の内面を深く見つめ、価値観に沿ったミッション・ステートメントを作ることで、状況に依らない「自分にとっていま、本当はどんな態度・行動が望ましいのか」を判断する基準が得られます。これをまずはっきりさせなければ、効果的な生き方は実現できないのです。

ミッション・ステートメントの作り方・書き方と具体例

ミッション・ステートメントの作成は、大きく5つのステップで行います。

  1. 終わりを思い描く
  2. 自分が持っている役割を書き出す
  3. 役割ごとに達成したい長期的な目標を立てる
  4. ミッション・ステートメントを書く際の参考になるアイデアや引用句などの資料を集める
  5. 目標達成に向け、日々のあるべき「態度」や行うべき「行動」を文章化する

最初の「終わりを思い描く」ステップが「真の価値観」を炙り出す!

ミッション・ステートメントをつくるうえで、一番大切なのは最初の「終わりを思い描く」ステップです。自分の終わり、つまり「葬儀の瞬間」や「退職の日」をリアルに想像するのです!

自分の葬儀はどんな式になって欲しいのか。誰に来て欲しいのか。その人たちにどんな弔辞の言葉を述べてもらいたいのか……。

そんなことをディティールまで思い浮かべると、内面の奥深くに眠る自分の価値観に気づけるはずだとコヴィー博士は語ります。そうして自分の本当の価値観に触れ、それを自分の中心に置いてミッション・ステートメントを立てていくのです。

ミッション・ステートメントの「書き方」には決まりはない!

いざミッション・ステートメントをつくろうと思うと、

  • 「何を書けばいいの?」
  • 「どんなフォーマットで書けばいいの?」

という疑問が浮かんでくるかと思います。これについて、コヴィー博士は「正解はない」ことを語っています。

“個人のミッション・ステートメントには、どのような人間になりたいのか(人格)、何をしたいのか(貢献、功績)、そしてそれらの土台となる価値観と原則を書く。 一人ひとり個性が異なるように、個人のミッション・ステートメントも同じものは二つとない。形式も中身も人それぞれである。
── スティーブン・R・コヴィー 著『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』(キングベアー出版, 2013年)p.131より

事実、『7つの習慣』の中で取り上げられた3人のミッション・ステートメントの例は、三者三様の内容・フォーマットをとっています。

ミッション・ステートメントの例① (『7つの習慣』より)

“まず家庭で成功しよう。
神の助けを求め、それにふさわしい生き方をしよう。
どんなことがあっても正直でいよう。
お世話になった人たちの恩を忘れずにいよう。
判断を下す前に双方の言い分を聴こう。
他人の忠告に素直に耳を傾けよう。
その場にいない人を擁護しよう。
誠意を持ち、なおかつ強い決断力を持とう。
毎年何か一つ新しいことを身につけよう。
明日の仕事は今日計画しよう。
待ち時間を有意義に使おう。
常に前向きな姿勢でいよう。
ユーモアを忘れないようにしよう。
職場でも家でも規律正しくしよう。
失敗を恐れず、失敗から学び成長の機会を逃すことだけを恐れよう。
部下の成功を助けよう。
自分が話す二倍の時間、人の話を聴こう。
異動や昇進を気にせず、今ここにある仕事にすべての力を注ごう。”
── スティーブン・R・コヴィー 著『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』(キングベアー出版, 2013年)p.131-132より

ミッション・ステートメントの例②(『7つの習慣』より)

“私は仕事と家庭を両立できるように努力する。私にとってどちらも大切なことだから。
 私も家族も、そして友人たち、お客さまも、くつろげて、楽しめて、幸せを味わえる家にする。清潔で整理整頓が行き届き、暮らしやすく、居心地のよい環境をつくる。何を食べるか、何を読むか、何を見るか、何をするか、何にでも知恵を働かせる。子どもたちには、愛すること、学ぶこと、笑うこと、自分の才能を伸ばすことと活用することを教えたい。
 私は民主主義社会の権利、自由、責任を大切にする。一市民として社会が直面している問題を理解し、政治のプロセスに参加し、声を上げるべきときは上げ、自分の一票を有効に使う。
 私は自ら行動を起こして人生の目標を達成する。自分が置かれた環境に左右されるのではなく、自分からチャンスをつかみ、状況を良くしていく。
 私は破滅に通じる習慣に近づかない。自分の限界を押し広げ、可能性を解き放ち、選択の幅を広げる習慣を身につける。
 私はお金に使われず賢く使う、経済的な自立を目指す。欲求のままに購入せず、必要のあるものを家計が許せば購入する。住宅や自動車のローン以外は借金をしない。収入以上のお金は使わず、収入の一部は定期預金や投資にまわす。
 自分の持っているお金と才能を使い、奉仕活動や寄付を通して社会に貢献する。”
── スティーブン・R・コヴィー 著『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』(キングベアー出版, 2013年)p.132より

ミッション・ステートメントの例③ (『7つの習慣』より)

“私の人生のミッションは、誠実に生き、人の人生に違いをもたらすことである。

このミッションを果たすために:
私は慈愛を持つ──どのような境遇に置かれている人も愛する。一人ひとりを見出して、愛する。
私は自己犠牲を惜しまない──自分の時間、才能、持てるものすべてを人生のミッションに捧げる。
私は人をインスパイアする──人は皆、慈しみ深い神の子であり、どんな試練でも乗り越えられることを、自ら身をもって示す。
私は影響力を発揮する──自分の行動によって、他者の人生に良い影響を与える。

私は人生のミッションを達成するために、次の役割を優先する:
──妻は私の人生においてもっとも大切な人である。妻とともに、調和、勤勉、慈愛、倹約の精神を持ち、実りある家庭を築く。
父親──子どもたちが生きる喜びを深めていけるように手助けする。
息子・兄弟──必要なときにはいつでも支えとなり、愛情を示す。
クリスチャン──神との誓約を守り、他の神の子らに奉仕する。
隣人──キリスト教が説く愛をもって隣人と接する。
変化を起こす人──大きな組織の中で、高い業績を生み出す触媒となる。
学者──毎日新しい大切なことを学ぶ。

── スティーブン・R・コヴィー 著『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』(キングベアー出版, 2013年)p.176-177より

これらの例からもわかるように、ミッション・ステートメントの書き方に絶対的な「正解」はありません

  • 自分が持っている「真の価値観」に基づいていて、
  • 自分が生きる意味や人生の使命を教えてくれるものであり、
  • 自分がビジョンに向かって日々を効果的に遅れているかの判断基準になるもの

であれば良いのです。とはいえ、まったく自由に書いて良いと言われると難しいですよね。そんな人のために、コヴィー博士が挙げる「良い自己宣言書の五つの条件」を紹介しましょう。

良いミッションステートメントの五つの条件

ミッション・ステートメントを文章化する際のコツとして、コヴィー博士は「良い自己宣言書の五つの条件」を以下のようにまとめています。

【ポイント】

  1. 個人的な内容であること
  2. ポジティブな姿勢が表現できていること
  3. 現在形で言い切ること
  4. 視覚的であること
  5. 感情が入っていること

これを満たす文章とはどんなものか、コヴィー博士は次のような一例を挙げています。

“子供たちが良くない振る舞いをしたときに、私は(個人的)、知恵と愛情、毅然とした態度、そして自制心を持って(ポジティブな姿勢)対応する(現在形)ことに、深い満足感(感情)を覚える”
── スティーブン・R・コヴィー 著『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』(キングベアー出版, 2013年)p.171より

この例のように、役割ごとにイメージが浮かぶような具体的な内容を書き連ねていくのです。

久保真介
久保真介

形式は自由ですが、個人的には「役割」ごとに「その役割における使命」「具体的な態度と行動」という項目を表でまとめると書きやすいと思います!

作成方法の詳細をより詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください!

【例文・テンプレート付き】ミッション・ステートメントの書き方徹底解説! ── 個人や企業を「真の成功」へと導く方法 ミッション・ステートメントとは、個人や家族、企業にとっての理念や信条など、もっとも重要な価値観をまとめて判断の拠り所とした「個人の(...

ミッション・ステートメントの活用方法 ── 第2の習慣を実践する

ミッション・ステートメントは作るだけでも大きな価値がありますが、それだけでは人生は変わりません。作成はあくまで「きっかけ」であり、作ったミッション・ステートメントを日々活用することで人生が変わっていくのです。

久保真介
久保真介
それこそが「第2の習慣 : 終わりを思い描くことから始める」の示すこと、ということでもありますね!

それでは、具体的にはどのように活用すればよいのでしょうか。コヴィー博士の主張は次の通りです。

【ミッション・ステートメントの活用方法】

  1. 毎日数分間時間を取って、ミッション・ステートメントを思い浮かべる
  2. 人生の中で起こるよくない場面、イラッとしてしまう場面を細部までリアルに想像する
  3. その際の対応の仕方について、ミッション・ステートメントに沿った理想の対応を想像してイメージする

これを習慣づけて繰り返すことで、日を追うごとに態度や行動が変わっていくと言います。自分自身が選んだ価値観をもとに人格が磨かれ、主体性が育っていくのです!

久保真介
久保真介

この習慣は朝イチに行うようにすると良いですね!

朝少しだけ早く起きて、スケジュールと一緒に自分で書いたミッション・ステートメントを確認し、今日1日を思い浮かべる。その中でありそうなネガティブな出来事に対して、自分はどんな態度で臨むべきか思いを馳せる。

これを習慣づけることで、みるみる「成功者の考え方」に近づいていきますよ^^!

ミッションステート・メントは家族や企業など「組織」にも応用できる!

ここまで「個人」についてのミッション・ステートメントについて解説してきましたが、家族や会社など「組織のミッション・ステートメント」も同様に価値あるものです。

基本的な考え方は個人の場合と同様です。組織としての目的地やビジョン、重要な価値観をメンバー全員で話し合い、明確にして、「組織の憲法」の作成を目指します。意味のあるミッション・ステートメントは組織の存在意義や方針を明確にするため、組織に適した人材を引き寄せたり、メンバーの主体性を高めたりなど、組織を成功に近づけてくれるのです。

【ポイント】
ここで重要なのは、時間をかけてでも「全員が意味のある形で作成のプロセスに参加すること」です。

ここで、コヴィー博士の言葉を引用しましょう。

“自分が参加していないことに打ち込む決意をする人などいない。参加なければ決意なしと紙に書いて、星印をつけ、丸で囲み、アンダーラインを引いてほしい。関わらなければ、決意はできないのだ。”
── スティーブン・R・コヴィー 著『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』(キングベアー出版, 2013年)p.188より

この言葉の通り、ミッション・ステートメントはメンバー全員の納得が得られてこそ価値を発揮するのです。組織のミッションに共感してこそメンバーの主体性・自発性が高まり、一つの方向にみんなの力を合わせることができるのです。

【まとめ】ミッション・ステートメントは「自分にとっての真の成功」とは何かを教えてくれる

ミッション・ステートメントは、個人や組織にとっての「憲法」であり、最も重要な「価値観・理念・信条」をまとめたものです。これを明文化しておくことで正しい目標設定が可能になりますし、日々の態度や行動の拠り所にもなります。ビジネスや人生で重要な局面に直面したときも、ミッション・ステートメントが判断基準になるのです。

ミッション・ステートメントを作るためには、まず「終わりを思い描く」ことから始める必要があります。「人生の最期 = 葬儀の瞬間」を想像すると、自分が本当のところ何を求めているのか、普段は内面の奥底に隠れていた「本当の価値観」に触れることができます。それを自分の中心に据えてミッション・ステートメントを作り、活用することで、真の成功に近づくことができるのです!

今回の記事ではコヴィー博士による『7つの習慣』をもとにして「ミッション・ステートメント」について解説いたしましたが、当サイトでは「人生をより良くしたい人」のための情報をさまざまな分野で発信しています。

久保真介
久保真介
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