フランクリン・R・コヴィー博士の世界一売れたビジネス書『7つの習慣』徹底解説の第2回です。
- 私的成功
- 第1の習慣 : 主体的である(詳細)
- 第2の習慣 : 終わりを思い描くことから始める(←イマココ)
- 第3の習慣 : 最優先事項を優先する
- 公的成功
- 第4の習慣 : Win-Winを考える
- 第5の習慣 : まず理解に徹し、そして理解される
- 第6の習慣 : シナジーを創り出す
- 最新再生
- 第7の習慣 : 刃を研ぐ
「第2の習慣」は、自分の内面の奥底にある「真の価値観」を明確にして、正しい「人生の方向性」を決定づけ、自分の人生に対してリーダーシップを発揮するための習慣です。自分の価値観と人生の目標を明らかにして、その目標へと日々着実に向かっていく方法が示されています。
この第2の習慣では、ミッション・ステートメントという重要な概念が登場します。ミッション・ステートメントを適切に定め、それを人生の中心に置いた生活を習慣づけられれば、あなたの人生は思い描いた目標に向かって歩み出します。
そんな「第2の習慣 終わりを思い描くことから始める」とはどんな内容なのか。その本質は何なのか。どう実行すればいいのか。コヴィー博士の教えをわかりやすく読み解いていきます。

最大手美容室チェーンで売上.指名共に1位を獲得し独立するものの猛烈な赤字でスタート。マーケティングを学び駆使した後、圧倒的な黒字化の仕組みを構築。サロン経営者にコンテンツセールスやコンサルをスタート。3年で複業月収8桁を達成。600名以上が登録する無料オンラインサロン(MAKE TIME)や、”ロイヤル顧客リピートで満席の仕組み”を構築できる実践型のオンラインサロンを運営。コンサルタントとして50件以上のサロンを年商800万~3000万以上UPさせた実績を持つ。現在ではサロンのロイヤルリピート経営の仕組み化や、複業のサポートコンサルを継続中。
第2の習慣「終わりを思い描くことから始める(目的を持って始める)」とは? ── 第2の習慣の本質

コヴィー博士が唱える「7つの習慣」の2番目は「終わりを思い描くことから始める」です。つまりどういうことかと言うと、コヴィー博士は「人生におけるすべての行動を測る尺度、基準として、自分の人生の最後を思い描き、それを念頭に置いて今日という一日を始める」ことだと語ります。
【ポイント】第2の習慣でいう人生の最後とは、そのままずばり「死の瞬間」です。私たちは日々の喧騒の中でさまざまな刺激に晒され、さまざまなことを考えながら生きています。そんな毎日の中では「お金、地位、ブランド品、理想のライフスタイル……」などさまざまな欲望が湧いてくるものです。
コヴィー博士は、そんな日常から一旦離れて、「自分が人生を終えるそのとき、どんな最後を迎えたいか」を想像してみなさいと語ります。そこで考えたことこそ自分が本当に手に入れたいものであり、本当に大切にしている価値観であり、自らの基準とすべきものだというのです!
コヴィー博士が説く「終わりを思い描くことから始める」の真意に迫っていきましょう。
「本当の成功の定義」とは「自らの葬儀で述べてもらいたい弔辞」である
第2の習慣の解説をするうえで、コヴィー博士ははじめに
「このページと次のページは、邪魔が入らず一人になれる場所で静かに読んでほしい。これから紹介すること以外は頭の中を空っぽにし、日常生活の細々とした用事も、仕事や家族、友だちのこともすべて忘れ、意識を集中し、心を開いて読んでもらいたい。」
と前置きしています。そして、自分の葬式のことを、そこに参列してくれる人のことを、そこで読まれる弔辞の文章をリアルにイメージして欲しいという旨が続くのです。以下の通りです。
“ここで深く考えてみてほしい。これらの人たちに、あなた自身あるいはあなたの人生をどのように語ってほしいだろうか。彼らの言葉で、あなたがどういう夫、妻、父、母だったと述べてほしいだろうか。彼らにとって、あなたはどのような息子、娘、あるいはいとこだったのか、どのような友人だったのか、どのような同僚だったのか。
あなたは、彼らに自分がどのような人物だったのかを見てほしかったのか。どういう貢献や功績を憶えておいてほしいのか。その場に集まっている人たちの顔をよく見てもらいたい。彼らの人生に、あなたはどのような影響を及ぼしたかったのだろうか。
読み進める前に感じたことを簡単に書き留めてほしい。そうすれば第2の習慣をより深く理解することができるだろう。”
── スティーブン・R・コヴィー 著『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』(キングベアー出版, 2013年)p.117より(※黄色の下線は本メディアにて追記)
自らの葬儀を思い浮かべ、そこで考えたことは「日々受けている外部からの刺激」の影響を受けない、自らの内面に深く根付いた基本的な価値観です。
【ポイント】自分の葬儀で述べてもらいたい弔辞の言葉こそ「本当の成功の定義」であり、どんな式になって欲しいか、どんな人たちに来てほしいのかが「本当の価値観」を映し出しているのです!
これこそ、コヴィー博士が唱える「終わりを思い描くこと」の本質です。
目的地がはっきりしてこそ自らの効果性を最大限発揮できる
「終わりの瞬間」を思い浮かべ、自らの本当の価値観を知ったとき、私たちは初めて「正しい目標」や「いまやるべきこと」を理解できます。
自らの本当の成功の定義、本当の価値観を出発点として、
- 自らの価値観に沿った人生の目的を明確にすること
- 目的に向かっていくための適切な目標を定めること
- 価値観・目的・目標に沿った行動とそぐわない行動を明らかにすること
- これらを日々の生活に反映させること
これこそがコヴィー博士が唱える「第2の習慣 終わりを思い描くことから始める」です。
自分自身の本質と向き合い、本当の目的、真に目指すべき目標を見定め、それに向かっていこうと決意すること。そのために日々すべきこと、すべきでないことを言語化すること。それを毎日、できる限り実行しようと努力すること。そしてその結果として自身の主体性が最大限発揮され、本来持った能力を活かせるようになること。第2の習慣とは、そのための方法論を説いたものなのです。
【メモ】なお、第2の習慣は原著では「Begin with the End in Mind」と表現されています。1996年に発売された版ではこれを「目的を持って始める」と訳していましたが、コヴィー博士自身の表現を忠実に翻訳することを目的とした完訳版(2013年発売)にて「終わりを思い描くことから始める」に直されました。
第2の習慣を支える2つの「原則」── なぜ第2の習慣により主体性・効果性が発揮されるのか?

どうして終わりを思い描くことで、その人の主体性や効果性が発揮されるのか。その根拠として、コヴィー博士は「2つの原則」を挙げています。
- すべてのものは二度つくられる
- パーソナル・リーダーシップの原則
すべてのものは二度つくられる ── 第1の創造と第2の創造
1つ目は「すべてのものは二度つくられる」という原則です。これは「なぜ終わりを思い描くことから始めるべきなのか?」という議論に答えを与えます。
【ポイント】この原則が示しているのは、「すべてのものはまず誰かの頭の中で創造され、その次に実際に形あるものとして創造される」という事実です。人が生み出したものはすべて、誰かが「思い描く」という「第一の創造(知的創造)」をしたからこそ誕生しています。そのアイデアを形にする工程は「第二の創造(物的創造)」であり、この順番が逆になることも、第一の創造を飛ばして第二の創造が行われることもありません。
この原則は、言い換えれば「人は思い描けたことしか現実にはできない」ということであり、「現実はすべて思い描いていたことの中から生み出される」ということでもあります。
自分の人生について「第一の創造」を怠れば、目指すべきゴールや目的、目標がなくなってしまいます。これでは「成功」という「第二の創造」の結果は手に入るわけはありません。それを掴むために必要な日々の態度や行動がわからず、効果的な毎日を送ることができないからです。
だから、良い人生を送るためには、終わりを思い描き、目的地を明確にすることが欠かせないというわけです。
パーソナル・リーダーシップの原則(自己リーダーシップの原則)
第2の習慣を支えるもうひとつの原則が「パーソナル・リーダーシップの原則」です。これは、「なぜ目的地が明確になれば、その人の主体性や効果性が高まるのか?」を説明します。
【ポイント】パーソナルリーダーシップとは、自分自身に対してリーダーシップを発揮することをいいます。つまり、物事を判断して正しい方向へと舵を取り、自分の態度・発言・行動を決定する能力です。
パーソナルリーダーシップを発揮するためには、進むべき方向、目指すべき目標、物事の判断基準が明確になっている必要があります。そうでなければ、何かを決断しなければならないとき、自信を持った判断ができないからです。だから「終わりを思い描くことから始める」必要があるわけです。
どれだけ熱心に働こうと、効率的に仕事しようと、進むべき方向性が間違っていたら何の意味もないですよね。コヴィー博士は、このことを「もし、はしごが掛け違えていれば、一段ずつ登るごとに間違った場所に早く辿り着くだけである」と喩えています。
第2の習慣は自身の決断に揺るぎない自信を与え、自分自身に対してリーダーシップを発揮する土台を作ってくれるものなのです。
第2の習慣がもたらす効果 ── 4つのメリット

ここまでのまとめとして、第2の習慣がもたらしてくれる効果をまとめておきましょう。次の4つです。
- 人生を正しい方向に導く「コンパス」が得られる
- 「主体性」が高まり、自信を持った判断・行動ができるようになる
- 自身の「効果性」が高まり、仕事等の成果も向上する
- 能力や人格の成長につながる「プラスのスパイラル」を生み出す
第2の習慣「終わりを思い描くことから始まる」を実践すれば、自分自身が「生きる意味」が明確になり、目指すべき「人生の最終目標」が得られます。それは、どんなときでも自分を正しい方向へと導いてくれる「コンパス」となり、自分の決断や行動に自信を与えます。
そうなれば他人や環境にコントロールされずに自分の「主体性」で持って態度や行動を選択できるようになるため、自分の能力を十分に発揮できるようになります。そうして仕事の業績アップや良い人間関係の構築、自身の成長の土台が整い、プラスのスパイラルを生み出せるのです。
“終わりを思い描くことから始めるというのは、(中略)日々の生活でさまざまな役割を果たすときに、自分の価値観を明確にし、方向をはっきりと定めて行動することである。第一の創造を自分で行う責任があるのであり、行動と態度の源となるパラダイムが自分のもっとも深い価値観と一致し、正しい原則と調和するように、自分で脚本を書き直すことである。
また、その価値観をしっかりと頭に置いて、一日を始めることでもある。そうすればどんな試練にぶつかっても、どんな問題が起きても、私はその価値観に従って行動することができる。私は誠実な行動をとることができる。私は感情に流されず、起こった状況にうろたえることもない。私の価値観が明確なのだから、本当の意味で主体的で価値観に沿った人間になれるのである。“
── スティーブン・R・コヴィー 著『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』(キングベアー出版, 2013年)p.130-131より(※下線は当メディアで追加)
この言葉からわかる通り、第2の習慣とは「自らの人生のリーダーシップを取り戻す」ための習慣なのです!
パラダイム = 物事の見方・解釈の仕方。誰しもが自らのパラダイムという「世界を見るレンズ」を通して身の回りのことを理解している。
第2の習慣の要「ミッション・ステートメント」とは? ── 自分の中心に基づく個人の憲法

それではいよいよ、第2の習慣の「実践」に入っていきましょう。第2の習慣を実践するうえで中心となるのは、「ミッション・ステートメント」という概念です。第2の習慣で具体的にやるべきこととは、最高のミッション・ステートメントをつくり、それを日々活用・実践することなのです!
ミッション・ステートメントとは?
ミッション・ステートメントとは、簡単にいうと「自分の理念や信条をまとめた個人の憲法」です。もっと具体的にいえば、
- 自分はどんなことを大事にしているのか(価値観)
- 自分はどんな人間になりたいのか(人格)
- 自分は何をしたいのか、何を成し遂げたいのか(貢献、功績)
- 自分は日々どんな態度でありたいのか、どんな言動をしたいのか(態度・行動)
などを明文化したものがミッション・ステートメントです。これが人生の重要な決断を下す際の判断基準となり、一時の感情に流されずに日々の生活を営むための拠り所となります。
ミッション・ステートメントは言わば「個人の憲法」です。日本国憲法が基本的にほぼ不変であり、すべての法律の上位に位置して「国としての絶対的な基準」を示しているのと同じように、ミッション・ステートメントも自分の態度や行動を規定する普遍的で絶対的な判断基準となるものなのです。
原則に基づくミッション・ステートメントは揺るぎない力になる!
このミッション・ステートメントを作り、それを活用することこそまさに、ここまで解説してきた「第2の習慣の効果」を得る方法です。ただし、ミッション・ステートメントは「正しい原則」に基づいている必要があります。
【ポイント】正しい原則とはつまり、コヴィー博士が唱える「インサイド・アウトのパラダイム」や「人格主義」の考え方です。
これはつまり、問題の原因を自分の外部に求める態度を改め、自分自身が変わる、自分の内面にあるものを変えることで外にあるものを良くしていこうと考えること、また、誠意や謙虚、誠実、勇気、正義、忍耐、勤勉、質素、節制などといった人間の内面にあるもの(=人格)を成功の第一条件と考え、それを磨いていくということです。
この原則に基づく考え方は、すべての人が生まれながらに持っていて、奥底に根付いているはずのものです。だからこそ「終わり = 自分の死の瞬間」を思い描くことから始めるのです。そうすれば、日々の刺激の中で忘れてしまっていたこれらの原則の重要性に気づき、それに基づいたミッション・ステートメントを作れるようになるのです。
このようにして原則に基づいたミッション・ステートメントを作ることができれば、それは揺るぎない自信の源になります。
“個人のミッション・ステートメントも、正しい原則を土台としていれば、その人にとって揺るぎない基準となる。その人の憲法となり、人生の重要な決断を下すときの基礎となる。変化の渦中にあっても、感情に流されずに日々の生活を営むよりどころとなる。それは、不変の強さを与えてくれるのだ。”
── スティーブン・R・コヴィー 著『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』(キングベアー出版, 2013年)p.134より
ミッション・ステートメントにより自身が本当に目指すべき目的地が明文化されていれば、それをもとに長期的な目標も短期的な目標も適切に立てられます。また、自分の時間や才能、労力を正しく活用できているかの判断基準にもなります。
正しい原則に基づいたミッション・ステートメントが自分だけの「人生の羅針盤」となり、成功へと導いてくれるのです。
第2の習慣を実践する方法 ── ミッション・ステートメントの作り方と活用方法

ミッション・ステートメントを作るには、前提として「主体的である」ことが必要です。つまり、第1の習慣を実践して自分の責任を理解し、それを引き受けて自分の反応(=態度・発言・行動)を選択する能力とインサイド・アウトのパラダイムを身につけてこそ、原則に基づいたミッション・ステートメントを作れるのです。
この前提をクリアできたら、実際にミッション・ステートメントを作成していきます。
ミッション・ステートメント作成の3ステップ ── 終わりを思い描くことから始める
ミッション・ステートメントの作成は、大きく分けて次の3ステップで行います。
- 終わりを思い描き、価値観を明確にする
- 自分が生活の中で果たしている役割を明確にする
- 役割ごとに自分の価値観、あるべき姿、達成したいことを考えて文章化する
【ステップ①】終わりを思い描き、価値観を明確にする
まずは前述の通り、自分の「最後の瞬間」を思い描いて「自分の本当の価値観」を明確にします。このステップは1人で集中できる環境を用意して、十分な時間をとって行いましょう。自分の葬儀はどんな式になって欲しいのか、誰に来て欲しいのか、どんな弔辞の言葉を述べて欲しいのか。自分の胸に手を当て、ゆっくりと考えてみましょう。
あるいは同様に、自分が仕事を引退する瞬間を考えてみるのも有効です。そのときまでに、どんな分野でどんな成果を残したいのか。何を達成したいのか。どんな貢献をしたいのか。その後の余生は何をしたいのか。想像力を働かせて、思ったことを自分の素直な言葉で書き出します。
【ステップ②】自分が生活の中で果たしている役割を明確にする
自分の中心的な価値観がわかったら、次のステップでは自分が果たしている「役割」を明確にします。誰でも生活の中で、さまざまな役割を果たしています。家族の中での役割、仕事上の役割、コミュニティの中での役割、友人関係…… 。このような自分の役割を整理することで、抜け漏れのないバランスの取れたミッション・ステートメントが作れます。
【ステップ③】役割ごとに自分の価値観、あるべき姿、達成したいことを考えて文章化する
そして最後に、実際にミッション・ステートメントを書いていきます。重要な価値観、ビジョン、達成したい目標、普段の態度や行動……。自分が果たしている「役割」を踏まえて、このようなことを自分の言葉でまとめていきます。
【ポイント】ミッション・ステートメントの書き方自体に決まりはありません。役割ごとに価値観、ビジョン、目標、日々の態度や行動などを明文化して表にまとめても良いですし、まず全体として最も重要と考える価値観を書くところから始めても構いません。自分が納得できるミッション・ステートメントができるまで、何度も繰り返し考えましょう。
作ったミッション・ステートメントが「自分の憲法」として納得できていなければ、効果的な活用は見込めません。十分に時間をかけ、内容や表現を吟味しましょう。
“ミッション・ステートメントは、一晩で書けるものではない。深く内省し、緻密に分析し、表現を吟味する。そして何度も書き直して、最終的な文面に仕上げる。自分の内面の奥底にある価値観と方向性を簡潔に、かつ余すところなく書き上げ、心から納得できるまでには、数週間、ことによれば数ヵ月かかるかもしれない。完成してからも定期的に見直し、状況の変化によって、物事に対する理解や洞察も深まっていくから、細かな修正を加えたくなるだろう。”
── スティーブン・R・コヴィー 著『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』(キングベアー出版, 2013年)p.166より
ミッションステートメント作成のポイント ── 良い自己宣言書の5つの条件
ミッション・ステートメントを有効に活用するには、具体的なイメージが湧き、ポジティブな効果をもたらすものになっている必要があります。そんなミッション・ステートメントを書くポイントとして、コヴィー博士は「良い自己宣言書の五つの条件」を提示しています。
- 個人的な内容であること
- ポジティブな姿勢が表現できていること
- 現在形で言い切ること
- 視覚的であること
- 感情が入っていること
つまりどういうことか、コヴィー博士の例を紹介します。
“子供たちが良くない振る舞いをしたときに、私は(個人的)、知恵と愛情、毅然とした態度、そして自制心を持って(ポジティブな姿勢)対応する(現在形)ことに、深い満足感(感情)を覚える”
── スティーブン・R・コヴィー 著『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』(キングベアー出版, 2013年)p.171より
このように、その瞬間を明確にイメージ(視覚化)できて、自分自身に関わる具体的な内容で文章化すると、ミッション・ステートメントの効果が高まります。
ミッション・ステートメントの活用方法 ── 第2の習慣を日々実践する
ミッション・ステートメントは作成して終わりではありません。これを日々の生活の中で活用するのが「第2の習慣」です。まず一つ目に、ミッション・ステートメントを日々読み返し、リアルにイメージを広げることです。
【ポイント】作成したミッション・ステートメントは、毎日数分間時間をとって読み返し、具体的にイメージを広げましょう。スポーツ選手が行うイメージトレーニングのようなものです。
近日中に起こりそうな問題などを考え、それに対してミッション・ステートメントに沿った対応をしている自分を思い浮かべます。単に言語で考えるのではなく、その瞬間の場面や感情、匂いや体温までできる限り五感豊かにイメージしましょう。
これを毎日続けることで、自分の行動が日を追うごとに変わっていくとコヴィー博士は断言します。自分の持つ価値観、パラダイムが徐々にミッション・ステートメントに記した通りに書き変わっていき、態度や行動が変わってくるのです。
そしてもう一つが、スケジューリングに活用することです。こちらは次の「第3の習慣」の中で解説いたします。
ミッション・ステートメントは家族や企業にも応用できる! ── 組織での活用方法

ここまではすべて「個人」についての話でしたが、第2の習慣は家庭や会社、NPO団体など「組織・グループ」にも適用できます。
個人の場合と同様に、組織にとって重要な価値観、ビジョン、目的、目標などを「終わりを思い描く」ことから始めてみましょう。ミッション・ステートメントをつくり、それを組織の意思決定の基準に据えることで、組織が持つ効果性を最大限発揮できるのです。
“組織の全員が本心から共感できるビジョンと価値観を反映したミッション・ステートメントは、組織の結束と決意を生み出す。そのようなミッション・ステートメントを持つ組織では、一人ひとりが自分の役割に打ち込める。一人ひとりの心と頭の中に、自分の行動を導く基準、ガイドラインができているから、他人からの管理、指示も要らなくなる。アメとムチを使わなくとも、全員が自発的に行動する。組織がもっとも大切にする不変の中心を、全員が自分のものとしているからである。”
── スティーブン・R・コヴィー 著『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』(キングベアー出版, 2013年)p.188-189より
【まとめ】第2の習慣は人生の「方向性」を決定づける「自己リーダーシップ」の習慣!

今回はフランクリン・R・コヴィー博士の大ベストセラー『7つの習慣』から、第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」を徹底解説しました。
「終わりを思い描くことから始める」とは、人生におけるすべての行動を測る尺度、基準として、自分の人生の最後を思い描き、それを念頭に置いて今日という一日を始めるということです。つまり、
- 人生の最後を思い描き、本当の価値観や目的を明らかにする
- 価値観や目的、目標などをミッション・ステートメントに落とし込む
- ミッション・ステートメントを個人の憲法として日々活用・実践する
- ミッション・ステートメントを毎日読み返し、イメージして、パラダイムを自らが描いた脚本へと書き換える
といったように、ミッション・ステートメントの作成と活用・実践こそ第2の習慣なのです。
第2の習慣を実践していけば、人生の目標、自らが望んだ在り方、理想とする生き方に日々近づいていくはずです。自分を正しい道へと導く「コンパス」となり、パーソナルリーダーシップを高めてくれる習慣なのです。
【参考資料】
- スティーブン・R・コヴィー 著『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』(キングベアー出版, 2013年 ※原著1996年)
- スティーブン・R・コヴィー 著『7つの習慣 成功には原則があった!』(キングベアー出版, 1996年)
- 中田敦彦のYouTube大学「【7つの習慣①】序章!」
- 中田敦彦のYouTube大学「【7つの習慣②】主体的である・終わりから思い描く」
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